Les Paul(レスポールモデル)修理 & 改造

メーカー : Mad Axe(Aria Proのセカンドブランド)

 

ピックアップ切替スイッチ交換 & ノブ交換

(作業日:2018年02月14日)

この、レスポールモデルは数年間放置していましたが、時間が出来たので気になっていた部分の修理をしました。

特に問題だったのは切替スイッチが、意図せぬ時に振動だけで違う位置に変わりやすかった事です。

最初は新品スイッチを買おうかと考えましたが、部品取り用のレスポールの在庫を思い出し、そこから外したスイッチを使用。

※定番ですが、劇的ビフォーアフターの廃材のスタイリストの匠を見習っています♪

いきなり完成した画像ですが、ピックアップ切替スイッチ交換終了。

部品取りしたスイッチも同形状だったので、ハンダ漬け作業だけで済みました。

同時にボディ、指板、ペグ、金属部品の清掃を行い、ポット、ナット類取付部の増し締め、弦も全て新品に交換しています。

※作業中の様子は未撮影です。

ついでに手持ち在庫のストラト用のボリュームノブ、トーンノブに、リア側のみ交換しました。(白いのが交換した箇所です)

見た目はアレですが、操作性は純正ノブより格段に良くなります。

レスポールのボリュームノブ、トーンノブは、どちらがリア側か迷う事が多かったのですが、これで一目瞭然になりました!

ネックのヘッド部も撮影。

このギターは、グレッチ社のヘッドと、ほぼ同形状です。

近年は、エピフォンもヘッドの両角を落とした形状で売られており、意匠の関係で、ギブソンヘッドと区別する様にしています。

容易に本家コピーを作らせない意図なのでしょうが、皮肉にも昔のギブソンヘッドのエピフォン等の中古価格を押し上げる要因の一つになっています。

これで完成。

交換したスイッチも不具合無しで、ホッとしました♪

 

 

ストラップピンロック加工 & 取付

(作業日:2018年03月07日~03月09日)

このギター用の皮ストラップが相当年季が入っているので、穴も広がり気味になってきました。

まだ落下させていませんが、転ばぬ先の杖という事でストラップロックピンと同様の加工をしました。

いきなり取り外した後の画像ですが、まずは純正ストラップピンを外します。

ビス→ストラップピン→フェルトの順で付いています。

下側のストラップピンを外す前の状態。

上側と同様に付いていますので、外します。

外した後は、つまようじとエポキシ系ボンド、もしくは木工ボンドを使用して、ざっくり元の穴を埋めます。

エポキシ系ボンド使用時は最低でも24時間以上は硬化するまで待つようにします。

下側の穴も同様の手法で埋めます。

上下ともボンドが硬化して穴が埋まったら飛び出ている部分はカットして、下穴を開けます。

材にこだわる方はボディと同じ材で穴埋めしてから下穴を開けましょう。

※ここまでは市販のストラップロックナットを使用する場合も全く同じ作業が必要になります。

ここを手抜きすると、せっかくのロックナットが、ビスごと抜け落ちる可能性がありますので最重要ポイントです!

私自身は市販のジムダンロップ製ストラップロックナットを別のギターに取付施工していますが同じ手法で作業しています。

今回の作業で唯一、購入したのが、この長さ38mmのビス。

並べて撮影したのは元のビス(左側)と長さの比較用です。

ロック用にピック×2枚を挟み込むので、長さを計算して余裕を持たせた物に交換します。

18本入りの内の2本使用したので、約12円の計算になります。

次に準備したのはギターピック×4枚(全て使用して減った物)

特に白のジムダンロップ製のピックはイングヴェイモデルで長年使用して削りながら使い続けてきた物です。

当初はティアドロップ形状でしたが、削り過ぎてオニギリ型っぽい形状になりました。

減り過ぎて使いづらいので、お役御免で最後に有効利用です。

※この辺も劇的ビフォーアフターの廃材のスタイリストの匠から大きな影響を受けています。

黒いピックは、まだ減りは少ないですが弾力性と大きさが丁度良かったので採用しました。

左の画像が穴開け前で、右の画像が穴開け後。(キリを使用して手作業で穴開けしています)

左の黒いピックの穴位置を中心からズラして開けたのには意味があります。

ロングビス→純正ストラップピン→黒ピック→緩衝チューブ→(映っていませんが)ストラップ→白ピック→フェルト の順で組み付けます。

ピック×2枚でストラップを挟み込んでロックする形になります。

緩衝チューブはストラップ生地がネジ山で削れるのを防止する為に使用しています。

これが元々使用していたフェルナンデス製の皮ストラップ。

ギターに付属してきた物で、年季が入っています。

ストラップ穴も拡大気味で、いつ外れても不思議では無い状態。

市販のストラップ抑えラバー使用も考えましたが、万全を期すため手間は、かかりますが今回の作業を実施しました。

緩衝チューブがストラップ穴と合う様に位置調整します。

位置決めしたら、白ピックとフェルトの順で挟み込みます。

上部の穴埋めした元位置に、ビス止めします。

写真を見ると、わかりますが黒ピックの穴位置をズラしたのは幅広の、ストラップ穴に対応させる為です。

これだけ穴部分をカバーすれば、ストラップ外れからは完全に解放されます!

 

※レスポールといえばスルーネック構造が一般的ですが写真の通り、このモデルはボルトオンネックです。

(余談ですが2012年頃から本家ギブソン監修のMaestro by Gibsonブランドで、ボルトオンネックのレスポールやSGも発売されています。)

 

下部も同様に、ビス止めしたら完成です♪

完成画像その1

完成画像その2、その3

完成画像その4

撮影していて、いつも思いますが、レスポールモデルは本当に絵になるギターだなと感じます♪

 

今回の改造の注意点!

改造後は、ストラップを外せなくなります。隙間に余裕の無いギターケースを使用している際は事前に確認しましょう。

※ストラップ交換時はビスを外したり、再度穴埋めが必要になるなど時間も手間もかかります!

こういった作業に自信の無い方は素直に市販ストラップロックピンや、ストラップラバーの使用をオススメします。

今回の改造のメリット!

ギターから、不意にストラップが外れる事が無くなり、ネックや本体の破損が防げます。見た目もノーマルと大きく変わらないです。

市販ストラップロックピン(平均価格2000円~2500円)と比較して低予算(約12円)で出来る事。

おまけ的ですが、不要なピックの有効活用にもなります(笑)

 

 

 

2018/03/18作成

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